警視庁新宿署は、借金をしている男性にさらに金を借りさせ利息などを脅し取ろうとしたとして、指定暴力団・極東会幹部で、「三代目鈴木会」会長・斎藤修容疑者(58)=静岡県三島市=を恐喝未遂の疑いで逮捕した。
斎藤修容疑者(58)
斎藤容疑者は今年2月28日午後9時過ぎ、東京都新宿区歌舞伎町の路上で、期日までに借金を返せなかった自営業の男性(80代)に対し、「知り合いから500万借りるから、利息をつけて594万円で返せ」「ふざけるんじゃねえ」などと怒鳴りつけながら胸部を殴るなどした上、「金伍百九拾四萬園也 令和7年3月6日に御支払い致します」などと借用書を書かせた疑いが持たれている。3月11日に男性が同署に相談して事件が発覚した。
男性は2021年と2022年4月にそれぞれ別の知人からの依頼で、斎藤容疑者から月利2割で合計560万円を借金していて、2021年10月には斎藤容疑者に3000万円の借金をしていた知人の連帯保証人になっていた。斎藤容疑者は男性の返済が滞ると「ペナルティーだ」などと言って金利の返済額を一方的に多く設定していた。
男性は2021年5月~今年2月まで計90回以上、合計2400万円以上を返済していた。調べに対し、斎藤容疑者は「後で考えて話します」などと認否を留保している。