愛知県警は、新型コロナに伴う雇用調整助成金制度の特例措置を利用し、自分が設立した会社が新型コロナの影響で休業したと虚偽の申請をして現金1630万円あまりをだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組・三代目弘道会系野内組傘下「川合組」組員・浅野利幸容疑者(51)=岐阜県大垣市=を詐欺などの疑いで逮捕した。調べに対し浅野容疑者は「申請はしたけど、だますつもりはなかった」と容疑を否認している。
愛知県警察本部
浅野容疑者は2020年7月から2022年4月にかけて、自分が設立した経営実態のない会社が新型コロナの影響で休業し、従業員らに休業手当を支給したように装って、岐阜労働局に新型コロナに伴う雇用調整助成金の支給を申請し、21回にわたって現金1632万6832円を振り込ませ、だまし取った疑いなどが持たれている。
県警が暴力団に関する捜査を進める中で、今回の容疑が発覚。県警はだまし取った助成金が暴力団の資金源になっていたとみて詳しく調べている。