大阪府警捜査4課は3日、大阪市中央区東心斎橋(通称・ミナミ)で客引きをしていた男性に因縁をつけ、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のメンバーを集合させて「殺したれ」などと脅迫したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」会長・能塚恵容疑者(64)=滋賀県大津市大物=と、一心会組員、トクリュウのメンバー3人の計男5人を暴力行為等処罰法違反(集団的脅迫)の疑いで逮捕した。
大阪府警察本部
能塚容疑者らは共謀して2024年6月7日深夜、ミナミで客引きをしていた男性(20代)に対し、「この場所でキャッチするな」などと因縁をつけ、「わしは一心会の能塚じゃ、俺のこと知らんのか」などと名乗った上で、トクリュウのメンバーを集合させて「殺したれ」、「絶対に逃がしたらあかんぞ」などと指示し、脅迫した疑いが持たれている。男性にケガはなかった。
同課は能塚容疑者ら5人の認否を明らかにしていないが、一心会がこのトクリュウの用心棒的な役割を担っていたとみて、詳しい関係性などを調べている。