男性から1350万円恐喝 山口組系秋良連合会若頭の「兵藤会」会長ら3人を逮捕

　愛媛県警松山東署は１４日、愛媛県松山市内で男性を脅して現金１３５０万円を脅し取るなどしたとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系秋良連合会若頭で「三代目兵藤会」会長・児島和彦容疑者（５７）と、秋良連合会幹部で「小田興業」組長・小田賢二容疑者（６４）、会社員・八木安徳容疑者（４７）＝香川県高松市＝の３人を恐喝と恐喝未遂の疑いで逮捕し、同日午後２時半過ぎから兵藤会の事務所などを家宅捜索した。

三代目兵藤会本部事務所を家宅捜索

　小田容疑者は２０２４年６月２３日、宇和島市内の飲食店で八木容疑者と面識がある松山市内の男性（４０代）に対し、「しっかり払ってもらわな困る」「この話は払うまで終わらんからな」などと脅し、八木容疑者が翌２４日に松山市内の駐車場で現金１３５０万円を脅し取った疑いが持たれている。

　また翌７月４日にも、松山市内の飲食店で小田容疑者と児島容疑者が「残りの金払ってもらわな困る」などと言って、男性から現金を脅し取ろうとした疑いが持たれている。

　「男性が追い込みをかけられている」との情報提供があり、その後、同署が男性から被害届を受けて捜査を始め、３人の容疑が固まったとして逮捕した。

　同署は「捜査に支障がある」として３人の認否を明らかにしていないが、被害者の男性は借金を巡るトラブルがを抱えていて、同署は借金返済を口実にして現金を脅し取ろうとしたと見て、余罪の有無や金の流れなど事件の全容解明を進めている。