カンボジアやベトナム拠点の詐欺グループトップ「関東連合」元メンバーを再逮捕

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　埼玉など３道県警の合同捜査本部は１２日、カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で、準暴力団・関東連合の元メンバー・山口哲哉容疑者（４６）＝住所不詳＝ら３人を電子計算機使用詐欺容疑で再逮捕した。

山口哲哉容疑者(46)

　山口容疑者は２０２２年１２月２３日、区役所職員を名乗って神戸市北区の女性（当時６３）に対し、医療費の還付金を受け取ることができるなどとウソの電話をかけ、３回にわたって計約１４０万円を指定した金融機関の口座に振り込ませた疑いが持たれている。

　山口容疑者は、カンボジアやベトナムなど東南アジアに複数の拠点を置く日本人特殊詐欺グループのトップとみられていて、この詐欺グループがカンボジアやベトナムを拠点として還付金詐欺や架空請求詐欺に関与し、被害総額は２０２２年以降で少なくとも約３０億円にのぼるとみられている。山口容疑者はだまし取った金の一部を受け取り、生活費や遊興費などに使っていた。

　当時、山口容疑者はカンボジアに居住していたが、日本から詐欺などの疑いで逮捕状が出され、今年３月にタイ当局が身柄を拘束し、４月に日本へ強制送還され逮捕されていた。