北海道小樽海上保安部は11日、小樽沖でナマコ約485キロを密漁したとして、指定暴力団・稲川会系四代目越路家一家幹部で「只石組」幹部・山田貴明容疑者(33)=石狩市厚田区望来=と、札幌市や石狩市などの20代~30代の男計8人を漁業法違反(特定水産動植物の採捕)の疑いで現行犯逮捕した。
小樽沖でナマコ485キロを密猟
山田容疑者ら8人は共謀して今月10日午後8時55分から11時55分ごろ、北海道の許可を得ずに小樽市桃内沖合の海上でナマコ約485.5キロを密漁した疑いが持たれている。2024年のナマコ相場は1キロあたり4000円~4500円で、今回密漁したナマコは約220万円相当となる。
密漁を警戒していた同海保の捜査員が、小樽市の沖合500~1000mで無灯火のゴムボートを発見して監視を続け、北海道余市町大川町の海岸に陸揚げしたところで乗船者らに職務質問したところ密漁したナマコを発見し、簡易潜水器を使用してナマコを密漁したとして現行犯逮捕した。
8人はゴムボートの船長役、潜水してナマコを獲る実行役、海岸での見張り役などそれぞれ役割分担をしていて、同海保は暴力団による組織的な密漁の可能性も視野に調べを進めている。