反社会勢力による事件やニュース
T

幹部射殺事件の現場となった元池田組系「志龍会」事務所 使用差し止め仮処分を執行

関連記事

 宮崎地裁は1日、2024年9月に宮崎県宮崎市田代町の特定抗争指定暴力団池田組系「志龍会」の事務所で組員が射殺された事件を受け、志龍会の事務所の使用差し止めの仮処分を執行した。

元池田組系「志龍会」の事務所 使用差し止め仮処分を執行

元「志龍会」事務所の使用差し止め仮処分執行

 県暴力追放センターが地元住民から要請を受け、今年3月に暴力団対策法に基づく訴訟担当制度を活用し、宮崎地裁に事務所の使用を差し止める仮処分を申し立てていた。宮崎地裁は4月18日に仮処分を決定し、1日午前に仮処分を執行した。

 事件後、宮崎県公安委員会が池田組を「特定抗争指定暴力団」に指定したことにより、志龍会の事務所は今年6月7日まで使用が禁止されているが、今回の決定で抗争終結後も組員の立ち入りなどが禁止される。

 この事件は2024年9月9日、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「十代目稲葉地一家」組員が、志龍会の事務所に宅配業者を装って訪れ、1人でいた志龍会幹事長で「四代目城士会」の上津曲哲也会長(当時52)に向けて回転式拳銃2丁で弾丸5発を発射し、うち2発を胸と尻あたりに命中させて殺害。組員はその場で現行犯逮捕された。

 志龍会を巡っては、2024年12月23日に解散届を提出していて、組員は一部を除いてすでに引退を表明しているが、宮崎県警は偽装の可能性もあるとして引き続き警戒を続けている。

SNSでフォローする
T