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今月22日に神奈川県横浜市の住宅に殺人事件の関係先として家宅捜索に入ろうとした際に、男が車に乗り込みで警察官を跳ね飛ばして逃走した事件で、公開手配されていた指定暴力団・稲川会系四代目山川一家傘下幹部・田村悟史容疑者(50)=横浜市神奈川区松本町=が、30日午後3時ごろに神奈川県警川崎臨港署に出頭し、埼玉県警が殺人未遂と公務執行妨害の疑いで本人確認後の午後4時すぎに逮捕した。
逃走直前の田村悟史容疑者
この事件は22日午前6時30分ごろに発生。埼玉県警が捜査員7、8人で横浜市神奈川区松本町4丁目の住宅に、殺人容疑で家宅捜索に入るため田村容疑者に立ち合いを求めたところ、田村容疑者が敷地内に止めていた自分の車に乗り込んで車を急発進させ、警察官4人を跳ね飛ばし逃走。車を止めようとした警察官3人が頸椎の捻挫など全治およそ2週間のケガを負った。埼玉県警は捜査員に対する殺人未遂と公務執行妨害の疑いで逮捕状を取り、全国に公開手配していた。
今回の埼玉県警による家宅捜索は、2023年1月6日に埼玉県狭山市広瀬台のマンションで特定抗争指定暴力団・絆會幹部で「二代目川田組」の鈴木頼一組長(当時55)が、拳銃で上半身を複数回撃たれて殺害された事件の関係先として、田村容疑者の自宅に家宅捜索に入ろうとしていた。
調べに対し、田村容疑者は「罪名にあるようなことは、やっていません」と否認しているが、県警は逃走した動機や、狭山市で起きた絆會幹部の殺人事件との関係についても捜査を進める方針。