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警視庁は22日までに、高齢者から2900万円相当の金塊や現金60万円をだまし取ったとして、特殊詐欺の「受け子」リクルーター役の指定暴力団・住吉会系十三代目幸平一家傘下「義勇会」組員・別府将光容疑者(24)=住居不定=を詐欺容疑で再逮捕し、だまし取った金塊や現金の回収役の義勇会組員・森川将太郎容疑者(24)=住居不定=を同容疑で逮捕した。
別府将光容疑者(24)を再逮捕
森川将太郎容疑者(24)
2人は仲間と共謀して2022年1月7日~8日、東京都港区の女性(80代)に、教育機関で働く息子を装って「学校の印鑑が入ったカバンを無くした。行事に必要なお金をおろしに行けないので、貸してほしい」などと電話をかけ、4キログラムの金塊(2900万円相当)と、現金60万円をだまし取った疑いが持たれている。
この詐欺事件で警視庁は、女性宅を訪ねた「受け子」の少年(当時19)を詐欺容疑で逮捕していて、少年は別府容疑者から「お前が報酬無しで受け子をやれ」「俺がヤクザなの知ってるだろ?」などと脅され、受け子をやらされていたという。
警視庁は、別府容疑者と森川郎容疑者が複数の特殊詐欺事件に関与し、2022年1月から約1年間で首都圏を中心に約1億円の現金や金塊などをだまし取ったとみて、余罪や特殊詐欺グループの実態など調べを進めている。