警視庁暴力団対策課は7日までに、東京都港区西麻布の雑居ビルでバカラ賭博店を開いたとして、店の責任者・房安裕紀容疑者(51)=東京都渋谷区円山町=を賭博開張図利容疑で、ディーラーなどをしていた46歳~55歳の男女7人を賭博開張図利ほう助容疑で現行犯逮捕した。また30代~40代の男性客2人を単純賭博容疑で現行犯逮捕されたが、その後釈放された。
店名の無いバカラ賭博店を家宅捜索
房安容疑者らは今月5日夜、港区西麻布3の雑居ビル2階の一室で、トランプを使ったバカラ賭博で客に金を賭けさせ、手数料を徴収した疑いが持たれている。調べに対し、房安容疑者は「バカラ賭博を開帳したことに間違いない」と容疑を認めている。
2022年夏ごろから営業を始めたこバカラ賭博店は、紹介制で看板や店名は無く、二重扉を設置するなどして摘発免れをしようとしていて、月に約15000万円、3年間で5億円以上の売り上げがあったみられる。
警視庁は家宅捜索でバカラ台2台や現金約640万円、賭けに使われていたトランプやチップなどあわせて110点を押収。売り上げの一部が暴力団に流れていた可能性もあるとみて、金の流れや営業の実態などを調べている。