富山県警は、富山県内で大麻やコカインなどの違法薬物を密売していた密売グループの主犯格で無職・小沢亜瑠容疑者(21)=富山県富山市堀=を麻薬特例法違反などの疑いで再逮捕した。
小沢容疑者は今回で4度目の逮捕で、県警は今回、より刑の重い法定刑で最大「無期」もある麻薬特例法違反を適用し、再逮捕した。

密売グループのリーダーを4度目の逮捕 最大「無期」もある麻薬取締法違反適用

小沢容疑者は10代から20代で若者で構成された薬物密売グループのリーダーで、少年(10代)ら3人と共謀して今年4月から8月にかけて、富山市内で延べ10人に対し、大麻などの違法薬物を密売した疑いが持たれている。小沢容疑者が薬物の仕入れや密売人への指示を行っていたとみられている。
県警は「捜査に支障がある」として小沢容疑者の認否を明らかにしていないが、密売人の中には2か月間でおよそ500万円を売り上げていた少年もいて、この事件の一連の逮捕者はこれで11人となる。
一連の事件を巡って、小沢容疑者は富山県黒部市内の家屋や富山市内の倉庫で大麻や覚醒剤、MDMAなどの違法薬物を販売目的で所持したとして、麻薬取締法違反や覚醒剤取締法違反など3つの罪で逮捕・起訴されていて、11月27日に富山地裁で開かれた初公判で、小沢容疑者は起訴内容をおおむね認めていた。
また、小沢容疑者は今年5月に、銀行員などを装ってキャッシュカードを盗み、現金を引き出す特殊詐欺グループにリクルーターとして関与したとして、窃盗の罪にも問われている。
県警は、違法薬物などの売上金の流れや、暴力団などとの関連について調べるとともに、薬物密売グループの全容解明を進めている。