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神戸山口組系山健組傘下「健仁会」の元幹部射殺 山口組系弘道会傘下幹部ら2人は無罪主張

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 名古屋地裁(奥山豪裁判長)で22日、2016年7月に愛知県名古屋市中区のマンションで、薬物売買を巡るトラブルから定暴力団・神戸山口組傘下幹部を射殺したとして、殺人の罪などに問われた指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「十代目稲葉地一家」組員・片倉竜理被告(48)=名古屋市=と、山口組系元組員・三井樹被告(46)=大阪市=ら2人の裁判員裁判の初公判が開かれ、2人の弁護人は「全ての起訴内容について無罪を主張する」と述べた。

名古屋高等裁判所・名古屋地方裁判所

名古屋地方裁判所

 認否について、片倉被告は「黙秘します」と述べ、三井被告は「ありません」と話した。弁護人はそれぞれ「有罪を証明できる証拠はない」などと述べ、起訴された全ての事件で無罪を主張した。

 2人は2016年7月15日、神戸山口組系四代目山健組傘下「健仁会」の元幹部・崔龍志こと斉木竜生さん(当時64)の知人・横山正美氏(当時65歳)=住所不定=(殺人罪などで起訴後の2016年11月に死亡)と共謀し、名古屋市中区新栄2のマンション4階の一室で、斉木さんを拳銃で射殺したとされる。

 検察側は冒頭陳述で、3人は過去に同じ刑務所に服役して知り合い、斉木さんと横山氏は幼なじみだったと指摘。横山氏が両被告を手引きし、2人のうちのどちらかが拳銃を撃ったと主張した。

 横山氏は2人と共謀したとして殺人罪などで起訴された後、勾留中に死亡した。横山氏の供述の信用性が争点なった。

 冒頭陳述で弁護側は、「体調不良を訴える中での取り調べなどで得られた供述で、証拠能力がない」と主張した。

 一方、検察側は「防犯カメラの映像など他の証拠とも一致し、供述の信用性に問題はない」と反論した。

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