警視庁暴力団対策課は8日までに、東京都新宿区歌舞伎町の一角「トー横」で、初対面の男性とのトラブルから決闘することに合意し、暴行を加えて死亡させたとして、無職・浅利風月容疑者(26)=千葉県八千代市大和田新田=を傷害致死と決闘の疑いで逮捕した。

警視庁本部
浅利容疑者は知人の男と共謀して2025年9月23日午前4時ごろ、歌舞伎町1丁目の歩道で職業不詳・松田直也さん(当時30)=住居不詳=と決闘して、殴る蹴るなどの暴行や投げ飛ばして頭にケガを負わせ、10月12日に左急性硬膜下血腫などを伴う多臓器不全で死亡させた疑いが持たれている。
松田さんは決闘直後は意識があったが、3日後に転倒して緊急搬送された後、病院で死亡した。同課は決闘で受けた傷によるものと判断。調べに対し、浅利容疑者は犯行理由について「些細な事がきっかけ」と供述し、「相手が死んだことは大変申し訳なく思っている」と容疑を認めている。
浅利容疑者と被害者の男性は事件当日が初対面で、酒を飲む中で口の利き方などを巡りトラブルになったとみられている。周囲の防犯カメラなどの捜査から浅利容疑者の関与が発覚した。
現場には、決闘をけしかけるなどした疑いのある浅利容疑の知人の男(40代)=モンゴル国籍=もいたが、不法滞在で強制退去処分となり既にモンゴルに帰国していて、同課はモンゴル側への代理処罰要請を検討している。
決闘罪の適用は異例で、1889年に制定された法律「決闘罪に関する件」では決闘の定義は記されていないが、決闘すると2年以上5年以下の拘禁刑。また、実際に決闘をしなくても、挑んだり立ち会ったりするほか、場所を提供することも禁じている。