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京都地裁(西川篤志裁判長)で4日、「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)を射殺したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われている特定危険指定暴力団・工藤會系「石田組」幹部・田中幸雄被告(59)の第5回公判が開かれ、検察側が犯人との関係を指摘する軽乗用車の所有者で、田中被告の幼なじみの男性が証人出廷した。
検察側は冒頭陳述で、射殺事件の現場からの逃走に使用されたオートバイは、事件前の2013年10月9日に京都府城陽市で盗まれたもので、同じ時間帯に京都市伏見区の飲食店駐車場で、事件に関与したとみられるミニバイクも盗まれていた。
このミニバイクの盗難現場の防犯カメラには、田中被告が証人の男性から借り受けた軽自動車が駐車場に出入りする様子が写っていた。

京都地方裁判所
男性は法廷外からビデオリンク方式で参加し、検察側の証人尋問では、所有する軽自動車を複数回、田中被告に貸したと説明。事件の約2か月前にも、田中被告から「警察の尾行がひどい。親分の別荘の改築で大分の方に(行くのに)使う」と頼まれ、軽乗用車を貸したことがあったと証言した。
貸した時期は、交際相手に送った「幸雄ちゃんが車入れ替えに来た」というメッセージなどを基に「2013年10月だったと思う」と述べた。射殺事件後には、返却された車を「洗っておいて」「警察が来ていないか」と田中被告に言われたと証言。
ミニバイク盗難現場の防犯カメラに映った軽自動車は、自分の車と違ったところがないかと問われ、「特別ないが、(自分の車と)一緒とも思っていない」と話した。一方、田中被告のことは今も「友達と思っている」と話している。
事件現場で見つかり、田中被告と一致するDNA型が検出されたタバコの吸い殻を鑑定した警察庁科学警察研究所の元職員も出廷し、吸い殻の形状から「現場の通路で消火されたと推定できる。巻き紙は薄く、形状を保ったまま外部から持ち込むのは難しい」と述べた。
この裁判は、第10回の公判まで証人尋問がある予定で、6月29日の第11回公判に論告求刑、判決は10月16日に言い渡される予定。