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福島県警福島署や二本松署、県警本部組織犯罪対策課、捜査支援分析課などは、13日夜から14日未明にかけて特殊詐欺事件の拠点とみられる福島市中心部のビル内の飲食店などを、捜査員約160人態勢で約9時間にわたり家宅捜索し、いずれも「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のメンバー・飲食店経営・松浦毅司容疑者(41)=福島市渡利字番匠町=と、建設業・羽根田治容疑者(45)=福島市御山字稲荷田=、現金を受け取る「受け子」役の無職の少年(15)=郡山市=の男3人を詐欺と窃盗の疑いで逮捕した。
特殊詐欺事件の拠点:福島市中心部のビルを家宅捜索
松浦毅司容疑者(41)
松浦容疑者らは仲間と共謀して今年4月16日、市役所職員や銀行員になりすまして、埼玉県飯能市の女性(70代)に電話をかけ、「生活補助金を受け取るためにカードの変更が必要」などとウソを言い、同日、銀行員に成り済ました少年が女性宅を訪れてキャッシュカードをだまし取った上、埼玉県内のATMから現金100万円を引き出した疑いが持たれている。
特殊詐欺事件の拠点:福島市中心部のビルを家宅捜索
福島署は「捜査に支障がある」として3人の認否を明らかにしていないが、松浦容疑者と羽根田容疑者は、「受け子」役の少年に指示を出していたとみられ、3人の詳しい関係性や役割を調べるとともに、他にも複数の共犯者や余罪があるとみて、押収した資料や携帯電話などを解析して実態解明に向け捜査を進めている。