石川県警小松署は14日、国の認可を受けずに労働者を派遣して働かせたなどとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目一会傘下「上原組」幹部・藤岡明容疑者(55)=石川県加賀市若葉台=と、宿泊サービス業の会社員・丹羽孝幸容疑者(53)=石川県小松市粟津町=の2人を職業安定法違反と労働者派遣法違反の疑いで逮捕し、15日に関係先として上原組の事務所を家宅捜索した。

上原組の事務所を家宅捜索

藤岡容疑者は2024年5月下旬から2025年9月中旬までの間、国の認可を受けずに丹羽容疑者のもとへおよそ100回にわたり労働者を提供した疑いが持たれている。
また、丹羽容疑者は自身が勤務する石川県小松市内の宿泊施設で、派遣された労働者に客の送迎業務をさせたり、2024年9月下旬から2025年9月中旬までの間、石川県加賀市内の建設現場や能登半島地震の公費解体現場におよそ90回にわたって派遣し、建設業務に従事させた疑いが持たれている。
調べに対し、藤岡容疑者は黙秘し、丹羽容疑者は「何が悪いか分からない」「派遣に許可がいることは知らなかった」などと容疑の一部を否認している。
同署は、労働者を違法に派遣して得た金の一部が上原組の資金源になっていた可能性があるとみて、余罪などを含め組織的な関与を視野に調べを進めている。