富山県警は20日までに、架空の暗号資産への投資詐欺で男女8人から現金計約1640万円をだまし取ったとして、投資会員の勧誘をしていた会社役員・小沢淳容疑者(45)=富山県富山市堀=と、投資事業を展開していた会社役員・上山哲平容疑者(41)=住所不定=の2人を今月15日に詐欺の疑いで逮捕し、セミナーを開いて会員を集めていた太田善宏容疑者(66)=神奈川県川崎市宮前区=、職業不詳・花園裕哉容疑者(30)=鹿児島県出水市=、会社役員・渡辺上貴容疑者(59)=埼玉県桶川市=、会社役員・白土慎一郎容疑者(43)=福岡県飯塚市=の4人を20日に同容疑で逮捕した。
「Genio」と称した架空事業のWebサイト
6人は共謀して2023年12月から2024年7月、上山容疑者が展開していた「Genio」と称した暗号資産への架空の投資事業で、AIを活用して「勝つ取り引きだけをする」「2%から7%の利益が出る」「安全に資産を増やせる」などとうたい、東京、大阪、福岡、富山などの40代~70代の男女8人から現金計約1640万円をだまし取った疑いが持たれている。
2024年1月ごろから月数回程度セミナーなどを開いて会員を募っていて、被害は全国で数百人規模、被害総額は数千万円に上るとみられている。
県警は、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみて、余罪を含め金の一部が暴力団に流れていた可能性を視野に調べを進めている。