東京地裁で22日、指定暴力団・住吉会傘下組員が関与した特殊詐欺事件で、被害者の女性3人が住吉会元トップらを相手取り、暴力団対策法上の責任があるとして約478万円の損害賠償を求めていた訴訟の和解が成立した。
和解は住吉会の前会長らが原告の女性3人に合わせて約301万円の和解金を払う内容で成立し、すでに全額が支払われた。全国で提訴されている特殊詐欺事件訴訟で裁判上の和解は3例目。

東京地方裁判所
2017年8月から9月にかけて被害に遭ったのは、いずれも首都圏在住の70代女性で今年4月、住吉会の関功前会長と、福田晴瞭元会長に対しては暴対法に基づき、住吉会傘下組員2人には共同不法行為責任に基づき、それぞれ提訴していた。
組員2人は詐欺グループの統制役で2018年5月に埼玉県警に逮捕され、2019年2月にいずれも詐欺、窃盗罪で有罪判決を受けている。