福岡県警久留米署は4日、知人男性を組事務所に監禁したとして、指定暴力団・道仁会系「二代目福田組」組員・柳川和樹容疑者(52)と、同組員・近藤涼雅容疑者(21)、職業不詳・内野泰征容疑者(21)の3人を監禁の疑いで現行犯逮捕した。
福岡県久留米警察署
3人は共謀して今月2日午後7時15分ごろから4日午前4時15分ごろまでの間、知人の建設作業員の男性(20)=福岡県広川町=を福田組の組事務所に監禁した疑いが持たれている。男性は近藤容疑者らに「物の受け取りがある」などと呼び出され、車に乗せられ組事務所に連れて行かれたという。
3日未明に男性と同居する祖母から、「孫が久留米の暴力団に呼び出されて、知り合いが久留米まで送っていったようだ」「帰って来ない」と110番通報があり事件が発覚した。
その後の捜査から福田組の組事務所に監禁いる可能性が高いことが判明し、4日未明に家宅捜索を行い事務所2階の一室で男性を発見。事務所にいた3人を現行犯逮捕した。
同署は3人の認否を明らかにしていないが、男性の顔には暴行を受けてできたとみられるあざがあり、男性が組への加入を拒否したため監禁されたとみて、傷害や強要の疑いも視野に詳しく調べている。