福井県敦賀市は、敦賀市本町1丁目の繁華街にある、かつて特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「正木組」(2020年8月解散)の本部事務所として使われていた鉄筋コンクリート4階建ての建物と土地を買い取る方針を固めた。
解散した正木組の旧本部事務所
現在の建物や土地の所有者は、正木組の解散と同時に引退した元組長(70代)や元組長の関係者で、敦賀市は新たな反社会勢力による拠点化などを未然に防ぐ必要があるとして、およそ2年前から元組長らとの交渉を続けてきて、元組長も市の買い取りに応じる姿勢を示している。
市は6月の市議会での議論を経て、取得にかかる費用およそ7000万円を補正予算として計上し、正式に売買契約を結ぶ方針で、今年秋ごろに取得する見込み。取得後の建物や土地の活用法はまだ決まっていない。