福岡高裁で31日、一般市民が襲撃された7つの事件に関与したとして、一審の福岡地裁で無期懲役の判決が言い渡されていた、特定危険指定暴力団・工藤會系「五代目田中組」幹部・中西正雄被告(57)の控訴審・初公判が開かれ、弁護側が求めた新たな証人申請が却下され、即日結審した。
福岡高等裁判所
この控訴審は、中西被告が他の工藤會系組員らと共謀し、2011年の北九州市での建設会社社長の男性(当時72)殺害など、合わせて7つの市民襲撃事件などで殺人や放火などの罪に問われ、一審の福岡地裁は7つの事件全てに中西被告の関与を認定し求刑通り、無期懲役の判決を言い渡していたが、一部の事件で無罪を主張していた弁護側が控訴していた。
控訴審・初公判で、弁護側は「一審判決には事実誤認がある」として新たな証人を申請したが、福岡高裁は申請を却下し、即日結審した。判決は今年12月5日に言い渡される予定。