岡山県警は23日、今月3日に倉敷市の暴力団事務所で起きた発砲事件で、銃刀法違反の疑いで逮捕していた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「野内組」組員・近藤輝雄容疑者(50)=住居不定=を殺人未遂などの疑いで再逮捕した。
発砲事件のあった藤健興業
近藤容疑者は12月3日午前8時40分頃、倉敷市児島味野にある特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「三代目熊本組」傘下「三代目藤健興業」の事務所にいた組幹部(58)に向け、殺意を持って拳銃で複数発発砲した疑いが持たれている。
県警は「捜査に支障が出る」として近藤容疑者の認否などを明らかにしていないが、この事件は山口組と神戸山口組の抗争事件とみて、倉敷市を警戒区域に指定するための手続きを進めている。
【追記】
岡山地検は、藤健興業への銃撃事件で、実行役の近藤輝雄容疑者を現場まで送迎した林雄司組員について、本人は銃撃することを知らされていなかったとして不起訴処分とした。