福岡県警捜査3課などは30日、車のエンジン始動を制御するコンピューターを積み替える手口でトヨタのハイブリッド車「プリウス」を盗んだとして、指定暴力団・三代目福博会傘下幹部・有吉一裕容疑者(48)と、いずれも別の窃盗罪で公判中の無職の男(53)=住所不定=、無職の男(48)=大阪市西成区梅南1=ら3人を窃盗の疑いで逮捕した。
福岡県警察本部
有吉容疑者ら3人は共謀して今年2月12日午後6時半~同11時15分の間、、福岡市早良区の月極駐車場で、男性会社員(32)のプリウス(時価約153万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。
3人は車の制御コンピューターを、別の車から取り出したコンピューターとつなぐ新たな手口で盗んでいて、この手口による摘発は県内初という。県警は3人の認否を明らかにしていない。
プリウスは人気が高く転売しやすいため、窃盗被害が相次いでいて、県内では今年3件の被害が確認され、うち2件は有吉容疑者らが関わったとみている。2017年には同様の窃盗事件が12件発生し、うち10件は偽の電子キーを作ってエンジンを誤作動させる別の手口だった。