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兵庫県神戸市西区玉津町上池にある特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「二代目西脇組」の本部事務所が、今年5月13日付で不動産事業を営む個人=兵庫県尼崎市=に売却されたことが分かった。
西脇組本部事務所
西脇組の本部事務所は、1987年に建てられた鉄骨造3階建て(延べ面積約250m2)で、特定抗争指定暴力団・六代目山口組との抗争事件を受け、2020年1月から使用禁止となっているが、地域住民から追放運動が起きていて、組の関係者も売却の意向を示していた。
西脇組は山口組の二次団体であったが、2015年8月26日に当時山口組若頭補佐だった四代目山健組の井上邦雄組長(現・神戸山口組組長)らと共に山口組を脱退。翌27日に井上組長らと共に神戸山口組を結成。西脇組事務所では神戸山口組の会合や行事などが開かれていた。
西脇組の本部事務所では、2023年7月9日に山口組系三代目一心会傘下「芦川会」組員がトラックを門柱に突っ込ませる事件が発生し、2024年1月7日には山口組系「二代目竹中組」組員が西脇組の宮下和美組長の自宅1階の窓ガラスをバールでたたき割り、宮下組長が頭に軽傷を負う事件も発生していた。
近隣住民らは2023年12月から追放運動を展開していて、住民の委託を受けた「暴力団追放兵庫県民センター」が代理訴訟を起こし、神戸地裁が2024年9月に事務所の使用を差し止める仮処分を決定したため、西脇組の事務所は使用禁止となっていた。