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警視庁は17日、今年9月に東京都江戸川区の路上で男性に催涙スプレーをかけ、持っていた現金5300万円を奪おうとしたとして、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の男5人が逮捕された強盗傷害事件で、午前10時ごろから指定暴力団・住吉会傘下の組事務所を強盗傷害の疑いで家宅捜索した。
住吉会傘下組事務所を家宅捜索
トクリュウの5人は共謀して今年9月19日午前10時20分ごろ、江戸川区西瑞江4丁目の路上で、人材派遣会社長の男性(30代)の顔に催涙スプレーを吹きかけ、目や皮膚にケガを負わせた上、紙袋に入った現金5300万円を奪おうとしたとして、強盗傷害の疑いで逮捕されている。
男性は銀行で現金を引き出した後、自身が経営する会社近くの駐車場で車から降りたところ、路上に座っていた男2人から声をかけられ、振り向くと突然催涙スプレーを顔面に吹きかけられた。男性が抵抗したため現金は奪われなかった。
事件後に5人は逃走していたが、事件当日夜に5人のうち1人が奈良県内の警察署に出頭。供述や周辺の防犯カメラ映像などから、ほかの4人も逮捕された。
警視庁のその後の捜査から逮捕された男5人のうち、南智貴容疑者(22)=住居不詳=が住吉会傘下の関係者で、現金を回収する役割だったことが判明。
警視庁は、家宅捜索で住吉会傘下組織の組織的関与の有無などを調べている。