福岡県警は16日、無登録の貸金業「ヤミ金」で得た違法な収益を上納させたとして、今月6日に指定暴力団・福博会の四代目会長に就任したばかりの金城國泰こと金国泰容疑者(61)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)容疑で逮捕した。
福岡県警察本部
金容疑者は2019年当時、三代目福博会の二次団体「三代目双葉会」会長として、双葉会幹部(当時57)=貸金業法違反などの罪で起訴=がヤミ金で得た収益と知りながら、現金7万円を上納金として受け取った疑いが持たれている。
今年1月にこの組員が貸金業法違反の疑いで逮捕され、その時に押収された資料から金容疑者の関与が浮上した。県警は金容疑者の認否を明らかにしていない。
福博会は今月6日、福岡市博多区内で継承式を行い、金容疑者が理事長から四代目会長に就任したばかりで、県警は、代替わりした福博会の実態についても捜査を進めている。
【追記】
2020年7月7日、福岡地検は金城國泰こと金国泰会長について、「起訴に足る証拠がなかった」として不起訴処分とした。