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釧路地裁北見支部(安曇大智裁判官)で15日、オホーツク管内斜里町の海別川でサケを密漁したグループの指示役として水産資源保護法違反(密漁)などの罪に問われた、指定暴力団・稲川会系三代目紘龍一家幹部で「根本組」組長・根本亮一被告(40)=住所不定=の判決公判が開かれ、根本被告に懲役6か月(求刑・懲役10か月)の判決を言い渡した。
根本亮一容疑者(40)
根本被告は2024年10月2日午後11時すぎ、斜里町の海別川で許可なくサケ29匹を密漁した「闇バイト」として集めた犯行グループの指示役で、実行役の漁師の男(45)=北海道江差町・懲役4月の有罪判決=と共謀してベトナム国籍の男ら5人を実行役として派遣し密漁したとされる。
安曇裁判官は判決で、「被告は共犯者らをリクルートして北海道に送り、犯行に及んだ。事件は暴力団組織を背景としていることがうかがわれ、多数の共犯者が関与した計画的な密漁で悪質」などと非難し、「実行役を集めた被告の果たした役割は小さくない。金欲しさに犯行に及んだもので、動機に酌量の余地はない」などとして懲約6か月の判決を言い渡した。