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福岡県警は、男性に暴行を加えて重傷を負わせた上、現金や腕時計などを奪ったとして、指定暴力団・道仁会系「福田組」幹部・柳川和樹容疑者(52)と、いずれも福田組組員の近藤涼雅容疑者(21)、徳永一喜容疑者(20)、内野泰征容疑者(22)、キャバクラ店従業員の女(21)=筑後市=、建設作業員の男(20)=久留米市=の6人を強盗傷害の疑いで逮捕した。
福岡県警察本部
柳川容疑者ら男女6人は共謀して今年5月8日夜、久留米市内で自営業の男性(35)の顔面や腹部を手やレンチのようなもので殴るなどしてスマートフォンを奪い、逃げ出そうとした男性の太ももを千枚通しで複数回突き刺すなどして、男性の頭や太ももを負傷させたほか、歯が折れるなど全治2か月の重傷を負わせた上、その後、佐賀県上峰町まで男性を車の後部トランクに押し込んで走らせ、現金3万円や腕時計2個などを奪い、「ナメたことするなよ。今後女とは関わるな。そいつらの言うことを聞けよ。このことは警察に言うなよ」などと脅し、200万円の支払いを約束させるなどした疑いが持たれている。
5月12日に男性が久留米署に被害を届け出て事件が発覚した。被害者の男性はキャバクラ店の客で、約1年間キャバクラ店従業員の女を指名して通い、女から「夜景を見に行こう」とデートに誘われ、車で向かう途中に柳川容疑者らが待ち伏せしていたという。
県警はいずれの認否も明らかにしていないが、6人と被害者男性の間に何らかのトラブルがあり、柳川容疑者が犯行を主導して近藤容疑者らに実行させたとみて、犯行に至った経緯や動機など調べを進めている。