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北海道警察組織犯罪対策1課と札幌中央署などは11日、札幌市を拠点とする「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による詐欺事件で、統合失調症を装って保険金をだまし取ったとして、建設・警備会社「M’s(エムズ)」の自称会長・武藤健太郎容疑者(41)=札幌市中央区南9西4=ら男2人を詐欺の疑いで再逮捕した。武藤容疑者の逮捕は8回目。
また、新たに武藤容疑者の弟で無職・武藤龍馬容疑者(35)=札幌市東区北35東1=と、土木作業員・滝川貴昭容疑者(36)=札幌市中央区南15西5=ら男女4人を同容疑で逮捕した。

北海道札幌方面中央警察署
武藤容疑者らは共謀して2021年12月ごろ、滝川容疑者が統合失調症と偽って札幌市内の精神科病院を受診して入院し、2022年5月に生命保険会社に給付金約1400万円を滝川容疑者の口座に振り込ませ、だまし取った疑いが持たれている。
道警は、武藤容疑者がトクリュウのリーダー格で、弟の龍馬容疑者が実行役を勧誘するリクルーター役、滝川容疑者が実行役とみている。
道警はいずれの認否も明らかにしていないが、武藤容疑者は同様の手口で保険会社4社から計3650万円をだまし取ったとして詐欺罪で起訴され、すでに裁判が始まっている。