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山口組系近藤組傘下「掛野組」若頭に無期懲役を求刑 飯田市の男性射殺事件

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 長野地裁松本支部で28日、2015年10月に長野県飯田市上殿岡の温泉宿泊施設の駐車場で、暴力団組員だった長谷川陽一さん(当時43)が射殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた指定暴力団・六代目山口組系二代目近藤組傘下「二代目掛野組」若頭で、「牧内組」組長・牧内健一郎こと有賀健一郎被告(50)の裁判員裁判の論告求刑公判が開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。

長野地方裁判所松本支部

長野地方裁判所松本支部

 有賀被告は2015年10月、飯田市上殿岡の温泉施設「湯~眠(ゆーみん)」の駐車場で、有賀被告が所属していた「二代目掛野組」から、六代目山口組から分裂した神戸山口組山健組傘下「三代目竹内組」へ移籍しようとしていた長谷川陽一さん(当時43)の頭部を拳銃で撃ち、殺害した疑いが持たれている。

 検察側は論告で「18秒というわずかな時間に被害者に詰め寄り、頭を下げた被害者に0.6メートルの距離から発射した」、拳銃の発射には「相当な力が必要」などとし、「始めから被害者を殺すつもりがあり、わざと引き金を引いたことは明らか」と指摘し、有賀被告に対し無期懲役を求刑した。

 これに対し弁護側は、被害者に近づいたのは借金返済などを尋ねるためだったとした上で、「長谷川さんを殺害してしまえば借金も返ってこない」として殺意を否認し、殺人の罪については無罪を主張した。

 有賀被告は最終陳述で「結果的に大変申し訳ないことをしたと反省している。ただ、意図的にやったわけではありません」と話し、結審した。 判決は10月5日に言い渡される予定。

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