成田空港署は1日までに、マレーシアから額縁のような物に覚醒剤を隠して密輸しようとしたとして、自称配送業・カイルル・ニージャム・ビン・アブドゥル・マリック容疑者(38)=マレーシア国籍=を覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)と関税法違反の疑いで現行犯逮捕し、送検した。

押収品

男は今年11月30日、マレーシアから成田空港に到着した際、覚醒剤を金属製の額縁のような物の型枠の内側に隠し、スーツケースの中に入れて密輸しようとした疑いが持たれている。額縁のような物は段ボールに入れられ、さらにビニールで巻かれていた。
男はマレーシア国内でスーツケースを受け取ったとみられ、「友人から頼まれた物で中身は額に入った写真と食器と聞いていた」などと話し、容疑を否認している。
東京税関成田支署の職員が、密輸の摘発が多数あるマレーシアから男が単身で旅行に訪れ、搭乗日の直前に航空券を予約していることなどを不審に思い、検査をして覚醒剤の密輸が発覚した。