鹿児島県警組織犯罪対策課などは30日、スロットやポーカーなどの違法賭博で得た犯罪収益と知りながら、現金あわせて200万円を受け取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「十代目稲葉地一家」幹部で、「松同組」組長・松下光生容疑者(66)=鹿児島市=と、無職の男(38)=薩摩川内市宮崎町=の2人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで逮捕した。
鹿児島県警察本部
松下容疑者ら2人は今年1月から5月までの間、違法賭博店からスロットやポーカー、バカラとなどの違法賭博で得た犯罪収益と知りながら、現金あわせて200万円を受け取った疑いが持たれている。2人が受け取った現金のうち、90万円は賭博店の「用心棒代」とみられている。
今年5月と6月に鹿児島中央署や県警生活環境課などが、鹿児島市の違法賭博店の従業員3人と客の男2人のあわせて5人を逮捕していて、その後の捜査から松下容疑者ら2人の関与が浮上して逮捕した。
県警は「捜査に支障がある」として2人の認否や関係性は明らかにしていないが、金の流れや組織的な関与など調べを進めている。