福島、愛知、栃木の三県警合同捜査本部は、福島県郡山市内で大麻や違法薬物の密売や覚醒剤を所持したなどとして、指定暴力団・稲川会傘下組員や、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみられる違法薬物の密売グループ男女5人を逮捕した。同本部は覚醒剤や大麻、MDMAやコカインなどの違法薬物(末端価格約600万円相当)を押収した。
押収された違法薬物など
匿名・流動型犯罪グループのリーダー格で職業不詳・八代清太郎容疑者(36)=郡山市=は、今年1月に郡山市内で大麻やMDMAを客数人に密売したとして麻薬特例法違反の疑いで、稲川会傘下組員・山内正起容疑者(43)=郡山市=、無職・菅野渉容疑者(26)=福島県二本松市=、自称無職・永田勇気容疑者(30)=郡山市=の3人は覚醒剤を所持していたなど覚醒剤取締法違反の疑いで、会社員の女・小澤冴容疑者(34)=郡山市=は大麻取締法違反の疑いでそれぞれ逮捕された。
同署は5人の認否を明らかにしていないが、余罪を追及するとともに他にも共犯者がいるとみて、事件の全容解明を進めている。