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身分隠してホテルに宿泊し「盃儀式」 住吉会系総長やチャイニーズドラゴン幹部ら5人を逮捕

 警視庁暴力団対策課は9日までに、香港マフィア「14K」と同盟を結ぶ「盃儀式」を行うため、山梨県内の暴排規約のあるホテルに暴力団員であることを隠して宿泊したとして、指定暴力団・住吉会系「二代目武州伊勢野一家」総長・浜口和秀こと田島和幸容疑者(53)=埼玉県草加市青柳=と、住吉会系「八代目波木一家」幹部・松木秀美容疑者(62)=埼玉県戸田市=、仲介役の準暴力団チャイニーズドラゴンの幹部・白井宇太郎容疑者(53)=東京都西東京市=と、白井加次郎容疑者(51)=東京都北区赤羽北=、ホテル予約に関与した陳華雄容疑者(46)=中国籍・東京都港区=の男5人を詐欺の疑いで逮捕した。

警視庁本部

警視庁本部

 田島容疑者らは2023年3月25日~26日、香港マフィア「14K」と同盟を結ぶ「盃儀式」を行うため、宿泊約款などで反社会的組織の宿泊を禁じている山梨県内のホテルに、暴力団員であることを隠し約30人で宿泊した疑いが持たれている。

 田島容疑者らはホテルのレストランを貸し切り、14Kのメンバーとみられる複数人の男らと、組織の連携を約束する盃を交わす「盃儀式」を行っていたとみられ、松木容疑者が媒酌人、白井宇太郎容疑者が後見人、白井加次郎容疑者が通訳を務め、チャイニーズドラゴン住吉会14Kを仲介する様子が動画に残っていて、およそ30人が参加していた。

 白井加次郎容疑者は2024年9月、東京都渋谷区の「アップルストア表参道」の店舗前で、発売直後の「iPhone15」の買い占めを巡り、別の転売グループとのトラブルで騒ぎを起こし、店の営業を妨害したとして逮捕されていて、この事件で押収されたスマートフォンを解析した結果、盃を交わしている動画が見つかり、今回の事件が発覚した。

 警視庁は容疑者らの認否を明らかにしていないが、日本の暴力団と中国マフィアの関係や、犯罪への関与など実態解明を進めている。

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