2024年10月10日
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北海道警白石署は19日、北海道社会福祉協議会が実施している「特例貸付制度」に暴力団員であることを隠して申し込み、あわせて65万円をだまし取ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系茶谷政一家傘下「梅津組」組員・山内孝一容疑者(25)=札幌市白石区菊水=を詐欺の疑いで逮捕した。
山内孝一容疑者(25)
山内容疑者は2021年、暴力団員であることを隠して、新型コロナウイルスの影響で収入が減少するなどした低所得世帯に生活費を貸与する「緊急小口資金」20万円と、同じ低所得世帯に生活費を貸与する「総合支援資金」45万円の、あわせて65万円をだまし取った疑いが持たれている。「特例貸付制度」は北海道社会福祉協議会が無利子、保証人なしで現金を貸し付けている制度だが、山内容疑者の借り入れ金は返済されていない。
特例貸付制度の申請書にはそれぞれ制約事項として、「暴力団員ではないこと」「借り入れ期間中に暴力団員にならないないこと」が記載されていたが、山内容疑者は暴力団員であることを隠して申請書に署名して提出していた。別件の捜査過程で容疑が浮上し、19日午前に逮捕した。
同署は「捜査に支障がある」として山内容疑者の認否を明らかにしていないが、犯行の動機や余罪、だまし取った金が暴力団に流れた可能性を視野に詳しく調べている。