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警戒区域の組事務所立ち入りで全国初 山口組系「兼一会」若頭ら4人を逮捕

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 大阪府警は26日、暴力団対策法に基づく特定抗争指定の警戒区域内で立ち入りが制限されている組事務所に入ったとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「兼一会」若頭で、「二代目濱田組」組長・近藤英二容疑者(54)=群馬県高崎市片岡町=と、兼一会本部長で「須田総業」組長・須田真光容疑者(47)ら組幹部4人を暴力団対策法違反の疑いで逮捕した。

大阪府警察本部

大阪府警察本部

 近藤容疑者ら4人は共謀して今年6月11日、警戒区域の大阪市中央区にあるマンション一室にある組事務所に立ち入った疑いが持たれている。大阪府公安委員会は大阪市全域を警戒区域と定めていて、使用禁止の組事務所へ立ち入りでの逮捕は全国初となる。

 山口組神戸山口組との抗争激化を受け2020年1月に「特定抗争指定暴力団」に指定され、大阪市中央区島之内にある兼一会の本部事務所も立ち入り禁止となり、以降、本部近くのマンション一室を「隠れ事務所」として使用していた。

 府警は今年6月、このマンション一室の賃貸契約を巡って兼一会会長・植野雄仁こと金奎轍容疑者(72)らを詐欺容疑で逮捕し、部屋の家宅捜索を行い、パソコンやプリンターなどの事務用品のほか、トランシーバーや防弾チョッキ、代紋をかたどったバッジ、破門状や組名などのゴム印、盃などが発見されたことから組事務所としての実態があったと判断し、出入りが確認された幹部らの逮捕に踏み切った。

【追記】
 2026年3月12日、大阪地裁は「兼一会」幹部ら48歳~55歳の3人に対し、無罪(いずれも求刑・懲役1年6か月)の判決を言い渡した。
 裁判官は判決で、「1人はこの部屋の住人だった」と指摘。その出入りも数えているのは不当で、「幹部の出入りは少ない」と判断。家宅捜索でこの部屋から押収されたパソコンやプリンターなどの事務用品のほか、他の組事務所への季節の挨拶状などの作成は「平の組員が単独でできる作業」と言及。
 捜索の際にクローゼット内で見つかったトランシーバーや防弾チョッキなどについても、一時的に保管していたとみても不自然ではなく、「拠点」とは言い切れないと結論付けた。

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