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船員知らぬまま船体にコカイン20キロ隠す「パラサイト型」密輸でブラジル国籍の男ら4人を逮捕 

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 静岡県警や神奈川県警、神奈川横浜市の第3管区海上保安本部などの合同捜査本部は12日までに、外国籍の大型貨物船の船底にコカイン約20キロ(5億円相当)を隠して密輸しようとしたとして、ブラジル国籍の職業不詳・イトウ・ファビオ・ヒデキ容疑者(47)=東京都足立区=ら4人を麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的輸入未遂)の疑いで逮捕した。

船員知らぬまま「パラサイト型」密輸 外国籍の大型貨物船の底からコカイン20キロ押収

船底からコカイン約20キロを押収

船員知らぬまま「パラサイト型」密輸 外国籍の大型貨物船の底からコカイン20キロ押収

 4人は2024年1月29日、静岡県富士市の駿河湾に面した「田子の浦港」に入港していた中南米やエジプト、スペインの港が運航ルートに入った外国籍の大型貨物船の船底に、密輸入するため隠されていたコカイン約20キロを回収し、陸揚げしようとした疑いが持たれている。

 同年2月に、このコカインを回収しようとしたとみられる関係者が、駿河湾沖で潜水服を着た状態で溺死しているのが発見されていて、陸揚げできなかったとみられる。

 2025年7月に同じ大型貨物船が静岡県静岡市清水区の清水港に入港したため、清水海上保安部の潜水士が捜索して海面から約12メートル下の船底からコカインを発見して押収した。コカインは約1キロずつに分けられ、ビニールテープにくるまれてボストンバッグに入った状態で発見された。

 同本部は4人の認否は明らかにしていないが、この手口は船員が知らないうちに外航船に薬物を隠して密輸する「パラサイト型(寄生型)」と呼ばれ、コカインの生産地の中南米を経由する貨物船などで仕掛けられ、世界的に広がっているという。

 密輸組織のメンバーが潜水し、停泊中の船のエンジン冷却水などを取り入れる「シーチェスト(海水取入口)」と呼ばれる取水口付近にコカインを隠し、目的地の港に到着後、再び潜水して回収する手口で、「パラサイト型」密輸を巡る逮捕は全国初だという。

【追記】
2026年1月14日、静岡地検は外国籍の大型貨物船の船底に約20キロのコカイン(を隠して密輸入したとして逮捕されていた、ブラジル国籍の男性(47)=東京都足立区=ら4人を不起訴処分とした。地検は不起訴の理由について「公判で適正な判決が得られるか否かという観点から慎重に判断した結果」としている。

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