知人相手に「無尽講、頼母子講」 無免許で銀行業を営んだ山口組系大同会傘下組員を逮捕

　兵庫県警姫路署は１日、国の免許受けずに複数人から金を集め無許可でいわゆる「無尽講、頼母子講」と呼ばれる銀行業を営んだとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系大同会傘下組員（５０）＝兵庫県姫路市＝を銀行法違反の疑いで逮捕した。

兵庫県姫路警察署

　男は２０２４年５月から今年４月までの間、一定の金額を複数回に分けて満期日などに分配すると約束した上で、知人３人から３３回にわたり、男名義の銀行口座に送金させるなどして現金１０３万８千円を受け入れ、無免許でいわゆる「無尽講、頼母子講」と呼ばれる銀行業を営んだ疑いが持たれている。

　同署が、別事件の捜査過程で男の自宅を家宅捜索した際に、払い込みなどの履歴が書かれたメモを押収して犯行が発覚した。

　調べに対し男は、「（金銭を）受け取った事実は間違いない」と容疑を認めていて、同署は知人３人が初回に送金した金が、男の総取り分として利益になっていたとみて、余罪を含め調べを進めている。