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埼玉県警組織犯罪対策3課特殊詐欺連合捜査室と越谷署は30日、警察官を騙った特殊詐欺事件で、実行役らに指示を出していたとして、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、指定暴力団・住吉会系「八代目共和一家」関係者の湯原章普こと一木章普容疑者(30)=茨城県古河市柳橋=を電子計算機使用詐欺などの疑いで再逮捕した。
埼玉県警察本部
一木容疑者は仲間と共謀して今年4月22日、愛知県名古屋市名東区の無職女性(75)に警察官を騙って電話をかけ、「まだ犯人が捕まっていないので、もう一度捜査に協力してください」などとウソを言い、同区内のコンビニエンスストアのATMを操作させ、19万7515円を振り込ませ、神奈川県藤沢市内のコンビニエンスストアのATMで19万7千円を引き出した疑いが持たれている。 被害者の女性は合わせて約220万円の詐欺被害に遭っていた。
一木容疑者は、同様の手口で女性から現金およそ100万円をだまし取るなどしたとして、9月10日に同容疑で逮捕されていた。この事件を巡っては、被害金を引き出した出し子と、出し子をあっせんしたリクルーターの男2人が逮捕、起訴されている。
一木容疑者はリクルーターの男に「出し子」役を探させたり、出し子の男に犯行に使うスマートフォンや、電車賃などの経費を渡していたとみられている。
調べに対し一木容疑者は黙秘ししているが、3人は今回の事件を含めて数件の余罪があり、県警は調べを進めている。