2024年10月11日
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福岡地裁(今泉裕登裁判長)は27日、国の許可を受けずにFX投資を募り運用利益を得たとして金融商品取引法違反の罪に問われている、特定危険指定暴力団・工藤會幹部で「緒方組」組長・緒方哲徳被告(48)の判決公判が開かれ、今泉裁判長は「共謀者らの中で責任は最も重い」として、懲役1年、罰金200万円(求刑・懲役1年6か月、罰金200万円)の実刑判決を言い渡した。
福岡地方裁判所
緒方被告は既に有罪判決を受けている4人と共謀して、2018年から2021年にかけて無許可でFX投資名目で投資家を募り、顧客14人と投資一任契約を結んで金融商品取引(FX投資を)を行い、運用利益を得るなどとした金融商品取引法違反の罪に問われていた。
これまでの裁判では、緒方被告は「システムを運営していることは全く知らなかった」などと起訴内容を否認していた。
判決で今泉裕判長は、緒方被告は「報酬の分配を受けるなどしてFX取引のサービス内容を詳しく知る得る立場にあった」などと指摘して、故意と共謀を認定した。その上で、「本件犯行を企画し共謀者らを投資運用に従事させ、その責任は共謀者らの中で最も重い」「利欲的な動機は強い非難に値する」などとして、緒方被告に対し懲役1年の実刑と罰金200万円の判決を言い渡した。
緒方被告は判決を不服として即日控訴している。