フィリピン入国管理局高官は22日、今年3月5日に福岡簡裁から窃盗容疑で逮捕状が出ていたフィリピンの首都マニラ周辺で活動する日本人の犯罪組織「JPドラゴン」の幹部とみられる、森広将人容疑者(37)と山根麟太郎容疑者(27)や、メンバーの石川光里容疑者(45)ら日本人の男計7人を拘束したことを明らかにした。
左・森広将人容疑者と右・山根麟太郎容疑者
7人はいずれも窃盗容疑で日本の警察から指名手配されていて、警察官を装って日本の高齢者らをだまし、銀行カードの情報などを入手して、不正に現金を詐取した疑いが持たれている。
入管幹部が「幹部」とみている森広容疑者と山根容疑者の2人はマニラ首都圏のコンドミニアムで、石川容疑者ら5人はマニラ首都圏北部のブラカン州にある住宅街の路上取り締まりで、それぞれ21日までに拘束された。
JPドラゴンはフィリピンを拠点に日本の高齢者らへの特殊詐欺を繰り返していて、同じフィリピンを拠点に強盗事件を指示していた「ルフィグループ」とも関係が深いとみられているが、JPドラゴンのトップの男は拘束に至っていない。
7人は手続き後に入管の収容施設に入れられ、日本へ強制送還される見通し。