2024年10月12日
1日午前2時10分ごろ、埼玉県所沢市北野新町2丁目の住宅で、複数人の男が押し入る強盗致傷事件が発生した。男らは1階勝手口のガラスを割って侵入し、住人の男性(85)と妻(83)の手足を粘着テープで緊縛した上、刃物で男性を切りつけて「お金早くしろ」などと脅し、現金約8万円を奪って逃走した。男性は左腕を切られ約2週間のケガを負った。
強盗致傷事件で「闇バイト」の男3人を逮捕
押し入ったのは男4人とみられ、被害者の住人から110番通報を受けて駆けつけた警察官が、住宅の近くで自称飲食店店長・海藤貴志容疑者(43)=群馬県前橋市城東町=を発見して強盗致傷容疑で現行犯逮捕。ほかに住宅の周辺にいた自称アルバイト・佐藤聖峻容疑者(24)=神奈川県小田原市飯泉=と、職業不詳で自称・和佐裕夢容疑者(28)=住所不詳=の2人を同容疑で逮捕した。埼玉県警は、関与した人物が他にも少なくとも1人いるとみて行方を追っている。
現場近くのコンビニエンスストアには、男らが使っていたと思われる福岡県内ナンバーの乗用車や、群馬県内ナンバーのレンタカーなど車3台が見つかっていて、このうち2台は9月30日に東京都国分寺市で発生した強盗致傷事件で使用された車両とみられ、県警と警視庁は2事件の関連を調べている。
押収された車
調べに対し3人は、指示役から秘匿性の高いアプリで仕事を受けたなどと容疑を認め、「SNSで闇バイトの仕事を見つけて応募したが、仕事が変更になり、強盗に加担していた。気づいたときには抜け出せない状況だった」「逃げたら殺すと言われ、強盗をせざるを得なかった」」などと供述していて、SNSなどで結びつく「匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)」による事件とみて捜査している。