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山口組系弘道会傘下「浜長」幹部と「相対屋」の男を逮捕 仮想通貨交換の無登録営業

 広島県警と警察庁サイバー特別捜査部の合同捜査本部は25日、無登録で暗号資産(仮想通貨)の交換業を営み、過去に詐欺にあった被害者に「被害金を返金する」などとウソを言って1億円以上をだまし取ったとして、会社役員・谷沢直樹容疑者(34)=東京都町田市成瀬が丘1=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などの疑いで逮捕し、谷沢容疑者に仮想通貨の現金化を依頼したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系四代目弘道会傘下「八代目浜長」幹部で、「上久保組」幹部・小林雄輝容疑者(44)=横浜市南区永田みなみ台=を詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの疑いで逮捕した。

広島県警察本部

広島県警察本部

 谷沢容疑者は特殊詐欺グループと共謀して2022年10月から2023年2月にかけて、大阪府堺市在住の女性(70代)に対し、「預かり金を送れば詐欺の被害金が戻る」「暗号資産を購入して送信すれば罪には問われない」などとウソを言い、暗号資産で計約1億700万円をだまし取ったほか、その一部を含む約500万円を現金化して小林容疑者側に手渡しして犯罪収益を隠匿するなどした疑いが持たれている。

 2023年に、広島県福山市在住の被害者から広島県警福山北署に同様の手口での被害の届け出があり、詐取された暗号資産の追跡を関東警察局サイバー特別捜査部に依頼して追跡したところ、暗号資産の匿名性を高めるサービス「ミキシングサービス」を利用していることや、暗号資産の移動先が谷沢容疑者名義のアカウントであることが判明した。相対屋の摘発は異例。

 取引所を介さず、違法に個人間で暗号資産の取引で犯罪収益を現金化する業者は「相対屋(あいたいや)」と呼ばれ、谷沢容疑者はマネーロンダリング(資金洗浄)の一環として無届けで小林容疑者の依頼で計106回、計約4億5000万円分のビットコインの売買をしていたとみられている。

 谷沢容疑者は2022年3月~今年3月、無届けで十数人の顧客を相手に約280回の取引を実施。計約22億2千万円分を相対取引で現金に交換するなどし、手数料として取引額の1.5~3%を得たとみられていて、2人が「匿名・流動型犯罪グループトクリュウ)」の中核だったとみている。

 同本部は今月、別の特殊詐欺事件で谷沢容疑者と小林容疑者を詐欺容疑で逮捕していて、「共犯事件で捜査に支障がある」としていずれの認否も明らかにしていないが、多くが犯罪に絡んだ金とみてみて、余罪など引き続き捜査を進めている。

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