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兵庫県警は3日、今年6月に兵庫県尼崎市の路上で男性(23)が車で連れ去られ、大阪府能勢町の民家で殺害された事件で、高知県土佐町の山中で発見された骨が、行方不明になっている男性の遺体と断定した。
兵庫県警察本部
男性は6月11日午後9時半ごろ、尼崎市大物町1丁目の路上で顔面や腹部を殴る蹴るなど暴行された上、無理やり車に乗せて連れ去られ、大阪府能勢町の家屋で左太ももを刃物で突き刺すなどして殺害され、高知県土佐郡周辺に遺棄されたとみられていた。
県警は、容疑者を立ち会わせて遺体が遺棄されたとみられる高知県大川村や、同県土佐町周辺の山中で捜索を続け、9月26~30日に複数の人骨などを発見し、鑑定結果から人骨は男性の遺体と断定した。県警は男性の親族に危害が及ぶ可能性が高いとして、男性の名前は公表していない。
県警は9月24日、男性に対する逮捕監禁などの疑いで逮捕していた指定暴力団・二代目東組系「三代目赤松組」組員・三谷晃平容疑者(27)=大阪府豊能町=ら4人を殺人容疑で再逮捕している。
一連の事件では、これまでに三谷容疑者や特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目兼一会組員で「徳重組」組長・徳重流星容疑者(33)ら男女12人が、殺人や逮捕監禁、犯人隠避、証拠隠滅、死体遺棄などの容疑で逮捕されている。
県警は、被害者男性との間で何らかのトラブルがあったとみて犯行の動機などを調べるとともに、ほかの共犯者の有無など捜査を進めている。