警視庁暴力団対策課などの共同捜査本部は17日、東京都暴力団排除条例で禁止されている小学校から200メートル以内で暴力団事務所を運営したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系落合金町連合幹部で「上杉総業」組長・上杉慎司こと布施慎司容疑者(59)=東京都墨田区=と、同組幹部・長根弘こと長根宏幸容疑者(61)ら男女7人を東京都暴力団排除条例違反の疑いで逮捕した。
布施慎司容疑者(59)
布施容疑者らは共謀して、都暴排条例で禁止区域に指定されている墨田区内の小学校から200メートル以内で、2024年10月2日ごろから今年5月31日ごろにかけて暴力団事務所を運営した疑いが持たれている。別の特殊詐欺事件の捜査過程で、「受け子」とみられる人物が出入りしていたことから発覚。この組事務所は一軒家で借家とみられている。
都暴排条例では、学校や公民館、児童福祉施設などの敷地周辺200メートル以内で暴力団事務所の運営を禁止している。同課はいずれの認否も明らかにしていない。