2024年10月9日
宮城県警は13日、妊娠打ち明けた風俗店の元従業員の女性に対し、「子供は邪魔なんだよ」などと脅して中絶を強要したとして逮捕された、指定暴力団・住吉会系九代目西海家幹部で、「七代目吉田会」会長・最上孝弘容疑者(55)=仙台市青葉区二日町=を強要の疑いでを送検した。県警は「捜査に支障がある」として認否を明らかにしていない。
最上孝弘容疑者(55)
最上容疑者は風俗店を経営する男など2人と共謀して6月29日午前0時ごろから30分間、青葉区の飲食店で風俗店で働いていた女性(35)に対して、「お前が子供を産むとお前の人生によくない。子供は邪魔なんだよ」などと脅迫し、中絶を強要した疑いが持たれている。
女性は、事件前まで風俗店経営の男の店で働いていて、妊娠していることが分かり出産すると伝えたところ、脅されて中絶を強要されたといい、不安を感じた女性が事件翌日、警察に相談して事件が発覚した。女性が出産すると、風俗店の売り上げが減少すると懸念して中絶を強要したとみられている。
県警は、最上容疑者が風俗店の用心棒を請け負っていた可能性を視野に、12日に青葉区にある風俗店の家宅捜索を行ったほか、押収したスマートフォンを解析して金の流れや詳しい経緯など調べている。