埼玉県警大宮西署は11日、暴排規約のあるフィットネスジムに暴力団員であることを隠して入会契約し、施設を利用したとして、指定暴力団・住吉会系八代目平塚一家幹部で、「渡辺会」会長・渡辺敏行容疑者(56)=埼玉県さいたま市大宮区三橋1=を詐欺容疑で逮捕した。
埼玉県大宮西警察署
渡辺容疑者は2020年3月、規約で暴力団員の入会を拒否している埼玉県さいたま市中央区のフィットネスジムに、暴力団員であることを隠して入会契約を締結し、施設を利用した疑いが持たれている。県警による暴力団員の身辺捜査の過程で発覚した。
渡辺容疑者は今年に入ってからも月に数回程度利用していて、このジムに入会して以降、利用しなかった時期も含め、月会費は支払い続けていた。
調べに対し、渡辺容疑者は入会した理由について「健康を維持するため」などと供述し、「暴力団員が入会できない規定があることを分かっていた」と容疑を認めている。