◀関連記事
警視庁暴力団対策課は8日までに、指定暴力団・住吉会系七代目領家一家傘下「高瀬会」本部事務所に突入するために車を盗んだとして、住吉会・十三代目幸平一家系加藤連合会傘下、「賢総業」幹部で、「林田組」幹部・横田力こと細淵力容疑者(42)=埼玉県越谷市=と、無職・本間愁也容疑者(22)=住居不定=の2人を窃盗容疑で再逮捕した。

細淵力容疑者(42)

本間愁也容疑者(22)
細淵容疑者ら2人は共謀して2023年9月9日~10日、千葉県佐倉市の住宅に止めてあったトヨタ「アルファード」1台(400万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。翌11日には「高瀬会」の本部事務所に、この盗まれたアルファードが突入する事件が発生していた。
調べに対し2人はいずれも黙秘しているが、警視庁は住吉会の内部抗争に関連した事件とみている。
この事件を巡り、暴力団と自動車整備会社が共謀して不正取得したナンバープレートを盗難車に付け替える偽装工作、虚偽登録を行う手口で、同様に盗難車の「再利用」を繰り返していた事件が発覚。この窃盗グループによる被害は約2年半の間で1都4県、高級国産車十数台、被害総額は1億5000万円~2億円に上る。
警視庁はこれまでに、埼玉県吉川市にある自動車整備会社の代表取締役の男(50)=埼玉県川口市=や、細淵容疑者を指示役として本間容疑者らが逮捕されている。