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大阪府警は15日までに、京都府舞鶴市で男性2人に20代の女性2人を引き合わせ、売春の斡旋をしたなどとして、約70人規模の売春を斡旋する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のリーダーで自営業・木村有亮容疑者(34)=大阪市中央区=と、幹部で無職・光山弘晃容疑者(36)=大阪市天王寺区=、20代の男2人のあわせて4人を売春防止法違反容疑で逮捕した。
大阪府警察本部
木村容疑者ら4人は共謀して今年3月16日、マッチングアプリなどで募った男性2人と買春目的での金銭の取り決めをして、20代の女性2人をそれぞれ京都府舞鶴市内で引き合わせ、女性に売春を斡旋した疑いが持たれている。
また、この女性2人の証言などから、2人は3月15日~19日の5日間、車に乗せられて岡山、兵庫、鳥取の各県を転々とし、約60人~70人を相手に1人あたり1万5千円で売春を繰り返していたとみられ、木村容疑者と光山容疑者が売上金などを管理し、20代の男2人が車で女性を送迎していた。
府警は今年2月以降、大阪の繁華街・ミナミのグリコ看板下(通称・グリ下)に出入りする女子高校生らを車で連れ出し、東北地方や北陸地方のホテルなどを転々としながら売春を繰り返させたとして、メンバーの別の男3人を売春防止法違反容疑などで逮捕、起訴している。
この男らは現在公判中で、男らの供述や押収品などから木村容疑者らが浮上。府警は、木村容疑者らを売春防止法違反(周旋)などの容疑で逮捕し起訴している。
木村容疑者らのグループは、援助交際を希望する少女を「グリ下」界隈やSNSで探す「スカウト」、女性を装ってマッチングアプリなどで男性客を募る「打ち子」、少女らをラブホテルまで送迎する「運転手」など約70人規模のメンバーで分業され、約130人の少女らを全国各地に連れ回して売春を斡旋し、年間約19億円を売り上げていたとみてグループの全容解明を進めている。