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フィリピン入国管理局は4日、福岡県警から窃盗の疑いで逮捕状が出されていた首都マニラ周辺で活動する日本人の犯罪組織「JPドラゴン」のリーダー・吉岡竜司容疑者(55)を、フィリピン北部ルソン島で拘束した。
吉岡竜司容疑者(55)
吉岡容疑者は、警察官になりすまして日本人に電話をかけキャッシュカードを盗んだとして福岡県警が窃盗の疑いで逮捕状をとっていて、パンパンガ州のリゾート施設でフィリピン人の妻や子供らと、自身の誕生日パーティー中に捜査員が乗り込み拘束された。逮捕時に抵抗する様子はなかったという。
吉岡容疑者はフィリピン滞在歴が10年以上とみられていて、タガログ語を話し、闘鶏ギャンブルやオンラインの違法賭博、カラオケ店経営などを手がけながら、特殊詐欺に関わっていたという。
JPドラゴンは日本の元暴力団員らがフィリピンを拠点に立ち上げた犯罪グループで、日本の高齢者らへの特殊詐欺を繰り返しているとみられ、「ルフィ」などと名乗りフィリピンから特殊詐欺などの指示をしていたとされる男らとのつながりが深いとされている。
2024年にはJPドラゴンナンバー3の男が拘束されたほか、今年5月もメンバー7人がフィリピンで拘束されるなど摘発が相次ぎ、フィリピン入国管理局は「今回の拘束によってグループを事実上解体した」との声明を出している。